私の薬局では日々漢方薬の処方せんがきます。

『この漢方薬ってどこ産なの?』
そんな質問が以前ありました。
私の薬局では、患者さんにお渡しする漢方薬はほとんどが『ツムラ製』です。
ですので、『ツムラの漢方薬』をベースにお話致します。
薬局業務の参考になれば幸いです。
ほとんど中国産
結論から言うと、原材料の生薬はほとんどが中国産です。
たまに日本産の生薬もありますが、ほとんどが中国産の生薬で構成されてます。
風邪患者さんの大好物な『ツムラ葛根湯』も全てが中国産の生薬です(‘ω’)ノ
ツムラのホームページで検索可能
薬局であればその漢方薬のロット番号はわかると思います。
実は、ロット番号さえあればその漢方薬の原材料がどこから仕入れているかが検索出来るのです。
製造工場・生薬産地を製造番号から調べる(産地トレースシステム) | 製品情報 | ツムラ (tsumura.co.jp)
こんな感じでツムラ漢方のロットを入力すると産出国が表示されます。

『ツムラ六君子湯のチンピは日本産も含まれていて、それ以外の生薬は中国産』
そんな感じで産出国がわかりますね(‘Д’)
この検索機能ですが、意外と知られてないので薬局のパソコンにお気に入り登録しとくと便利かもしれません。
というのも、稀に原材料の産出国を知りたがる神経質な患者さんもいますので、対策としてうちの薬局にはお気に入り登録されてます(^o^;)
海外産でも日本の工場で作ってる
原材料の生薬はほとんどが中国からの物ですが、実際に漢方薬として製造しているのは日本です。
ツムラの場合は茨城県と静岡県に工場があり、そこで製造・出荷されている形です。
ツムラだけではなく他の医薬品に対しても同じですが、製造前の原材料の品質チェックは厳重に行われています(*´Д`)
原材料は確保出来てる
最近では新型コロナウイルスの影響で、漢方薬が入ってこないこともよくありました。
これに関しては原材料の不足というわけではなく、工場側の要因が主だそうです。
というのも原材料に関してはストック分があり、

『2年以上は在庫保ちますよ~』
とツムラの担当者さんが話してくれました。
最後に
薬の原材料がどこ産というのを気にする患者さんは意外と多いと思います
薬局業務の参考になれば幸いです。
ではでは。