私は通勤で電車を使用しています。
帰りの電車では座ったが最後、必ずうとうとしてしまいます。
酷い時はビクっ!となって近くの人をびっくりさせてしまうことも・・・。

本当にすみません。
電車ってなぜか眠くなりますよね(^^;
実はあれ、科学的に実験した報告があるのです。
今回は電車で眠くなる理由についてお話したいと思います。
振動にはリラックス効果がある

赤ちゃんは抱っこや揺りかごなどの振動で泣き止むか?
という実験があります。
抱っこや揺りかごに似た振動を新生児に与えると、泣き止む新生児が続出したのです。1)
抱っこや揺りかご、胎内の振動の周波数はおよそ1Hz前後と言われています。
スピードやカーブで振動は大きく変化するものの、電車の振動はそれに近い振動周波数が多く含まれていると言われています。
前後方向:1.5~2.5Hz
垂直方向:1.2~2.5Hz
左右方向:0.6~1.0Hz
電車の揺れや振動を機械的に再現して、成人を対象に振動を与えた実験があります。
その結果、リラックス状態になり、入眠促進の有効性が確認されたそうです。2)
ノイズにもリラックス効果がある
音に関しても関係があるようです。
振動だけではなく、音(ノイズ)による刺激でもリラックス効果があると報告されています。3)
電車の音は赤ちゃんが胎内で聞くノイズに似ているそうです。
そのノイズは1/fゆらぎと言われています。

つまり、電車の中は眠気が発生しやすい条件ということですね。
電車で居眠りしている人は、身体がお母さんの胎内にいた頃を思い出しているのかもしれませんね。
まとめ
- 電車の振動や音は胎内に似ている。
- それに近い振動や音にはリラックス効果がある
最後に
電車というのは眠る為の条件が揃いすぎていると思います。
・静かにしてなければならない
・動き回れない
・振動や音
こういった条件が重なれば嫌でも眠くなってしまいますよね。
電車でうとうとして寝過ごさないように気を付けて行きましょう。
ではでは。
参考文献
1)揺りかごによる振動刺激が新生児に及ぼす影響(1994)
2)低加速度全身振動が入眠に及ぼす影響(1998)
3)振動刺激と音刺激が児に及ぼす鎮静効果-月齢2ヶ月児を対象として-(2014)