【遺伝子】mRNAワクチン 重症化リスクには半年以上の効果あり。ブレークスルー感染には注意。

コロナ関連
スポンサーリンク

新型コロナウイルスで一躍有名となったmRNAワクチンですが、身体の中にある抗体量に関する情報を良く耳にします。

2回目接種後に抗体価が激減!?
もうワクチンの効果ないかも!

なんてお話も耳にします。

今回は半年後のmRNAワクチンの効果についてのお話です。

抗体が減るのは当たり前

mRNAワクチンは、1回目の接種で身体にウイルス情報を覚えさせ、2回目の接種で爆発的に抗体を増やすものになります。

しかし、

『2回目接種後の抗体量がわずか3ヵ月程で激減してしまった』

という情報は有名ではないでしょうか?

それもその筈です。

抗体は免疫グロブリンと呼ばれていますが、免疫グロブリンの半減期は3週間~4週間(約1ヵ月)です。

3ヵ月も経てば激減するのは当然です。

むかたけ
むかたけ

単純計算で3か月だと1/8の量に減ることになります。
6か月だと1/64にまで減ります。

半減期とは:
お薬などの物質の量が半分になるまでの時間を指します。
【薬局業務】半減期を使えばわかります。薬の残存時間の計算方法。
調剤薬剤師の現場での知識を一部ご紹介しています。薬が体から抜ける時間や安定する時間を簡単に推測する方法です。今回は半減期を扱った知識となります。

抗体を作る細胞が機能する事が大事

ここで大事なことは、抗体が身体に残っているかどうかもよりも、抗体を産生出来る細胞が残っているかどうかの方が重要となります。

免疫は生まれついての機能

免疫反応のお話になりますが、人の身体は外部からのウイルス等の脅威から身を守る為に、生まれつき免疫機能が備わっています。

最初に獲得する免疫は、お母さんのお腹の中にいる時に、胎盤を介して母親由来の免疫グロブリン(抗体)を受け取ります。

この免疫(抗体)があることで、生まれてすぐに外部からのウイルスなどに対しても対応することが出来ます。

 

しかし、抗体自体はみるみる量が減ってしまいます。

そこで、お母さんの抗体が頑張ってくれている間に、自分自身で免疫を作り出します。

生まれたての赤ちゃんでも免疫機能はしっかりと備わってるということになります。

 

ちなみに母乳中にも免疫グロブリンが含まれているので、赤ちゃんの免疫の手助けになっています。

免疫の流れ

抗体が作り出される大まかな流れは、次のようになります。

  1. 侵入したウイルスに対して、自然免疫が働く(マクロファージ等)
  2. 自然免疫で得たウイルスの情報を元に、抗体を産生する。
  3. 2回目のウイルスの侵入に備えて、免疫細胞がウイルス情報を記憶して、すぐにウイルスに特異的な抗体を作り出すようにする。

簡単にはこのような流れになっています。

侵入者に対して、2度目からは効率的な武器(抗体)をすぐに作れる状態にしておく!

これが免疫の概要になります。

詳しくはこちらをご覧下さい。

【免疫】免疫細胞ってなに?白血球の種類と働き
免疫反応は身体を外敵から守るためには必要不可欠なものです。免疫は血液成分の白血球を介して行われています。顆粒球やT細胞、B細胞などのリンパ球がどのような流れでや働きで免疫反応を起こすのかのお話です。

 

抗体が少なくなっていても、抗体を産生細胞する細胞がしっかりと機能している事が大事ということです。

 

むかたけ
むかたけ

規則正しい生活をして、免疫系統を整えておきましょう。

 

スポンサーリンク 

 

重症化を防ぐ効果は90%

ファイザー社のプレスリリースでは、6ヵ月経過した時点で91.3%の有効率が報告されています。

6ヵ月経過した時点では、抗体価は激減しているにも関わらずです。

ちなみに、新型コロナウイルスと似ているSARSウイルスに感染した後、抗体は2年以上持続した報告もあります。
新形コロナウイルスでも、長期に渡って抗体を作る細胞が骨髄で確認され、感染した人の中にはより長期の免疫を獲得する可能性が示唆されています。

 

抗体価は下がっていても、抗体を産生する細胞が機能してくれていれば、ワクチンの効果は継続していることがわかります。

抗体価が激減=効果激減というわけではありませんので、ご安心下さい。

しかし、効果が長続きすると言っても若干有効率は下がっているようです。

むかたけ
むかたけ

モデルナの方が長期で有効性が良いのは、ファイザー製よりも多くのmRNAを使用しているからだと思います。副反応もその分多めになるかもですが・・・。

【新型コロナ】ファイザー製とモデルナ製の副反応比較
新型コロナウイルスワクチンにはいくつか種類があります。その中でも、mRNAワクチンであるファイザー製とモデルナ製は有名です。しかし、副反応のお話も耳にします。今回は、ファイザー製ワクチンとモデルナ製ワクチンの副反応のデータを比較してみました。

しかし、抗体価が下がることにより、コロナワクチン後の感染(ブレークスルー感染)が認められている事も事実です。

その為、3回目のブースター接種を行うことで、ブレークスルー感染を防ぐ狙いがあります。

 

しかし、抗体産生細胞が働いてくれるので、発症や重症化リスクがかなり抑えられている筈です。

むかたけ
むかたけ

体内で自動的に抗体カクテル療法が行われているようなものです。

【新型コロナ】抗体カクテル療法とは 効果や対象者
新型コロナウイルスの治療の1つとして、抗体カクテル療法と呼ばれるものがあります。重症化リスクを下げるための治療法ですが、一体何なのでしょうか。今回は抗体カクテル療法についてのお話です。

先程の、抗体価が下がっていても効果が継続するデータもありますので、最近接種した方は、現状3回目の接種で焦る必要はないと思われます

3回目のブースター接種を焦らなくても、これまでのような重症化による命の危険は大幅に回避できる筈です。

 

2021年11月11日追記
ファイザー製ワクチンは、18歳以上に3回目の接種が特例承認されました。
2回目接種後、少なくても半年以上は期間を空ける必要があります。

コミナティ筋注.pdfより抜粋 

2021年12月16日追記
モデルナ製ワクチンも3回目の接種が特例承認されました。

感染自体を防ぐ効果は50%

ワクチンは半年以上は有効ですが、それはあくまでも重症化リスクに対しての意味合いが強いです。

半年も経てば、抗体は激減していることは事実であるためブレークスルー感染のリスクは高まると言うことになります。

2021年10月にファイザー社も、ワクチン接種半年後に、感染そのものを防ぐ効果は、47%になると発表しています。

むかたけ
むかたけ

ワクチン接種後も、手洗いマスク等の感染対策は行うようにしましょう。

まとめ

  • mRNAワクチンは半年経過しても重症化を防ぐことは、90%近い有効性ある。
  • 抗体価が下がっても、抗体産生細胞が機能していれば問題なし。
  • 免疫反応により、発病や重症化を抑えられる。
  • 抗体価が激減=効果激減ではない。
  • しかし、抗体が減少していることは事実な為、ブレークスルー感染の恐れはある。

最後に

ワクチン接種することで、抗体価が下がっても発病や重症化を抑えることが出来ます。

しかし、ワクチンだけに頼るのは非常に危険な行為です。

基本的に感染予防はマスクや手洗いうがい、ワクチン接種などを組み合わせることで大きな効果となります。

 

ワクチン接種してもウイルスが身体の中に入ると、発症する可能性もあります。

どんなワクチンも有効性100%ではありませんので、ご注意下さい。

ではでは。

参考文献
長崎大学大学院歯薬学総合研究科 小児科学 森内浩幸教授 メディカルナレッジ講演より

タイトルとURLをコピーしました