2022年4月19日にノババックス社の新型コロナワクチンが承認されました。
新型コロナワクチンとしては、『ファイザー』『モデルナ』『アストラゼネカ』と次いで4番目のワクチンとなります。
今回はノババックス社のワクチンについて簡単に説明します。
組み換えタンパクワクチン
今回承認されたワクチンは、今まで承認されてきた新型コロナワクチンとは違ったタイプのワクチンです。
『組み換えタンパクワクチン』とは、簡単に言うと抗原となるタンパク質を遺伝子組み換え技術で作り出し、菌や動物の細胞を使って培養、精製したものになります。
不活化ワクチンなどのように、ウイルス自体を使用していないので、副反応が少なめであることが特徴です。
その一方で、ウイルスそのものを使用していない分、効果は生ワクチンや不活化ワクチンよりも劣ってしまう傾向にあります。
組み換えタンパクワクチンは、こうした効果が下がることを防ぐために、『アジュバンド』と呼ばれる免疫機能を活性化させる物質を付与します。
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ヌバキソビッド筋注
ノババックス社のワクチンは、製品名『ヌバキソビッド筋注』と呼ばれています。
製造・販売に際しては、武田薬品工業株式会社が担っている形です。
『ファイザー』『モデルナ』のようなmRNAワクチンや、『アストラゼネカ』のウイルスベクターワクチンとは異なり、組み換えタンパクワクチンをベースとしています。
対象者
- 18歳以上
現在は18歳未満を対象とした臨床試験は行っていません。
その為、18歳以上が対象となります。
接種回数と間隔
原則、他のワクチンと同様に2回接種することになっています。
初回から2回目の接種間隔は3週間です。
追加接種(3回目)は、2回目接種から6か月以上間隔を空ける必要があります。
保存
保存は2~8℃の冷所保存となります。
『ファイザー』ワクチンのように超低温である必要はないので、使い勝手は良いと考えられます。
1度針を指したバイアルに関しては、遮光して2~25℃で保存し、6時間以内が使用期限となります。
有効性
新型コロナウイルスに対する有効性は、中間解析で89.3%、最終解析で89.7%と、非常に高い有効性を示しています。
しかし、臨床試験時の新型コロナの型が変異型であったかどうかは定かではありません。
現状、流行している変異型に対する有効性は数字よりも劣る可能性がありますので、ご注意下さい。
副反応
国内臨床試験の結果です。
1回目と2回目接種時の副反応状況の報告となっています。
全体的に1回目よりも2回目の方が、副反応の出現率、強度共に大きい傾向にあるようです。

全ての副反応において2回目の方が大きいですね…
倦怠感や疲労などよりも、注射部位や周辺の圧痛や疼痛、筋肉痛などの出現率が高めとなっています。
他と比べると副反応出現率は低め
多くの副反応で、接種後1日~2日後に発現したようです。
副反応の持続期間の中央値は2~3日と報告があります。
副反応自体は認められていますが、最も多い副反応(2回目圧痛)でも、62.7%の出現率です。
数字では、『ファイザー』や『モデルナ』の副反応の出現率と比べても低めな傾向のようです。

『ファイザー』などでは、多い副反応で80%以上の出現率となっています。
追加接種(3回目)の副反応
追加接種の副反応に関しては、国内臨床試験成績はありません。
その為、海外での臨床試験の結果となります。
海外でも副反応の出現率や強度は、1回目<2回目の傾向が強いようです。
そして、2回目<3回目の傾向が強い形で報告されています。
まとめ
- ノババックス社ワクチンは日本で4つ目の新型コロナワクチン
- ワクチンのベースは組み換えタンパクワクチン
- 組み換えタンパクワクチンは副反応が少ない傾向がある
- ノババックス社ワクチンの対象者は18歳以上
- 1回目から2回目の間隔は3週間
- 追加接種は6か月後から可能
- 有効性は約90%
- 副反応で多いのは『圧痛』や『疼痛』
- 副反応の出現率、強度は1回目<2回目<3回目の傾向にある。
最後に
第4のワクチンがいよいよ出てきましたね。
選択肢が広がり、副反応を懸念している人には良いワクチンなのではないかと思います。
しかし、新型コロナウイルスも次々と変異型が現れて、なかなか感染者数が減らない傾向にあります。
またまだ手洗いやマスクはかかさず、密を避ける必要はありそうですね。
今後も気を付けていきましょ~。
ではでは。
参考文献
220418_ノババックス承認プレス (mhlw.go.jp)
ワクチンにはどのようなものがあるのですか。|新型コロナワクチンQ&A|厚生労働省 (mhlw.go.jp)