【新型コロナ】ファイザー製とモデルナ製の副反応比較

コロナ関連
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新型コロナウイルスワクチンにはいくつか種類があります。

その中でも、mRNAワクチンであるファイザー製モデルナ製は有名です。

しかし、副反応のお話も耳にします。

 

今回は、ファイザー製ワクチンとモデルナ製ワクチンの副反応のデータを比較してみました。

【遺伝子】mRNAワクチンとは インフルエンザワクチンとの違い
新型コロナウイルスのワクチンは、従来のワクチンとは違うと言われていますが、具体的には何が違うのでしょうか?今回はワクチンとして身近なインフルエンザワクチンとの違いについてお話します。

 

【新型コロナ】ファイザー製ワクチン(コミナティ筋注)の副反応について
新型コロナウイルスのワクチンには、ファイザー製ワクチンの『コミナティ筋注』があります。ワクチン接種による不安の1つに副反応があります。人によって副反応の発現率や度合いは異なりますが、一定のデータがあれば指標にはなり得ます。既に接種された方も、これから接種される方もご参考いただければ幸いです。

 

【新型コロナ】モデルナ製ワクチン(モデルナ筋注)の副反応について
新型コロナウイルスワクチンには、いくつかのワクチンがあります。 その中の1つに、モデルナ製ワクチンの『COVID-19ワクチンモデルナ筋注』があります。ワクチン接種を行う際の不安の1つに副反応があります。既にワクチン接種をされた方も、これからワクチン接種をされる方もご参考いただければ幸いです。

 

【新型コロナ】新型コロナワクチンの副反応 心筋炎について
新型コロナウイルスのワクチンには副反応がいくつかありますが、その中でも最近では心筋炎が取り上げられています。以前から新型コロナワクチンの副反応として、心筋炎の心配はされていました。2021年12月3日に、新型コロナワクチンの添付文書に心筋炎について改定文書が記載されました。今回はコロナワクチンの副反応の心筋炎についてのお話です。

国内臨床試験の比較

国内臨床試験の参加者

  • ファイザー製:160例
  • モデルナ製:200例
国内臨床試験 接種回数 ファイザー モデルナ
注射部位疼痛 1回目 86.6%(1.7%) 82.7%(1.3%)
2回目 79.3%(1.7%) 85.0%(4.1%)
疲労 1回目 40.3%(0.8%) 18.7%(0%)
2回目 60.3%(3.4%) 63.3%(17.7%)
頭痛 1回目 32.8%(0.8%) 13.3%(0%)
2回目 44.0%(1.7%) 47.6%(6.8%)
筋肉痛 1回目 14.3%(0%) 37.3%(0.7%)
2回目 16.4%(0%) 49.7%(6.8%)
悪寒 1回目 25.2%(0.8%) 5.3%(0%)
2回目 45.7%(1.7%) 50.3%(4.8%)
関節痛 1回目 14.3%(0.8%) 8.0%(0%)
2回目 25.0%(0.9%) 49.7%(6.8%)
発熱 1回目 14.3%(0%) 2.0%(0.7%)
2回目 32.8%(0.9%) 40.1%(5.4%)

()内は、日常生活に支障をきたす程の副反応の割合です。

各添付文書の情報を元に作成した、国内臨床試験の副反応の出現率となります。

 

1回目:ファイザー 2回目:モデルナ

国内臨床試験 接種回数 ファイザー モデルナ
注射部位疼痛 1回目 86.6%(1.7%) 82.7%(1.3%)
2回目 79.3%(1.7%) 85.0%(4.1%)
疲労 1回目 40.3%(0.8%) 18.7%(0%)
2回目 60.3%(3.4%) 63.3%(17.7%)
頭痛 1回目 32.8%(0.8%) 13.3%(0%)
2回目 44.0%(1.7%) 47.6%(6.8%)
筋肉痛 1回目 14.3%(0%) 37.3%(0.7%)
2回目 16.4%(0%) 49.7%(6.8%)
悪寒 1回目 25.2%(0.8%) 5.3%(0%)
2回目 45.7%(1.7%) 50.3%(4.8%)
関節痛 1回目 14.3%(0.8%) 8.0%(0%)
2回目 25.0%(0.9%) 49.7%(6.8%)
発熱 1回目 14.3%(0%) 2.0%(0.7%)
2回目 32.8%(0.9%) 40.1%(5.4%)

ファイザーとモデルナを比較した際、発現率の大きい方を赤字で表記しています。

1回目の副反応では、筋肉痛以外の全てでファイザー製の方が出現率が高いです。

 

しかし、2回目に関しては全ての副反応項目で、モデルナ製の方が出現率が高い結果となっています。

 

副反応の強さ

比較した結果、ファイザー製は1回目、モデルナ製は2回目の副反応が出やすい結果となりました。

次に副反応の強度についてです。

国内臨床試験 接種回数 ファイザー モデルナ
注射部位疼痛 1回目 86.6%(1.7%) 82.7%(1.3%)
2回目 79.3%(1.7%) 85.0%(4.1%)
疲労 1回目 40.3%(0.8%) 18.7%(0%)
2回目 60.3%(3.4%) 63.3%(17.7%)
頭痛 1回目 32.8%(0.8%) 13.3%(0%)
2回目 44.0%(1.7%) 47.6%(6.8%)
筋肉痛 1回目 14.3%(0%) 37.3%(0.7%)
2回目 16.4%(0%) 49.7%(6.8%)
悪寒 1回目 25.2%(0.8%) 5.3%(0%)
2回目 45.7%(1.7%) 50.3%(4.8%)
関節痛 1回目 14.3%(0.8%) 8.0%(0%)
2回目 25.0%(0.9%) 49.7%(6.8%)
発熱 1回目 14.3%(0%) 2.0%(0.7%)
2回目 32.8%(0.9%) 40.1%(5.4%)

()内は、日常生活に支障をきたす程の副反応の割合を表しています。

そして、ファイザーとモデルナを比較した際、発現率の大きい方を赤字で表記しています。

 

副反応の強さでは、1回目に強く出やすいのはファイザー製

2回目で強めの副反応が出やすいのは、モデルナ製という結果となりました。

 

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海外の臨床試験

国内の臨床試験では、1回目はファイザー製で、2回目はモデルナ製で副反応が出やすいことがわかりました。

 

では、海外の臨床試験ではどうでしょうか。

海外臨床試験の参加者(18歳以上)

  • ファイザー製:36523例
  • モデルナ製:30351例
海外臨床試験 接種回数 ファイザー モデルナ
注射部位疼痛 1回目 77.8%(0.7%) 83.7%(2.7%)
2回目 72.6%(0.9%) 88.2%(4.1%)
疲労 1回目 41.5%(0.9%) 37.2%(1.0%)
2回目 55.5%(3.8%) 65.3%(9.7%)
頭痛 1回目 34.5%(0.6%) 32.7%(1.8%)
2回目 46.1%(2.0%) 58.6%(4.5%)
筋肉痛 1回目 18.0%(0.3%) 22.7%(0.6%)
2回目 33.5%(1.7%) 58.0%(9.0%)
悪寒 1回目 10.6%(0.2%) 8.3%(0.2%)
2回目 26.6%(1.6%) 44.2%(1.3%)
関節痛 1回目 9.9%(0.2%) 16.6%(0.4%)
2回目 20.5%(0.7%) 42.8%(5.2%)
発熱 1回目 2.7%(0.2%) 0.8%(0.1%)
2回目 13.6%(0.9%) 15.5%(1.5%)

 

海外の臨床でも、2回目に関してはモデルナ製の方が出現率が高く、強めに出やすいようです。

1回目に関しては、部位によって異なり、国内臨床試験ほどはっきり分かれていない印象です。

 

まとめ

  • 1回目はファイザー製の方が副反応が出やすい。
  • 2回目はモデルナ製の方が副反応が出やすい。
  • モデルナ製の方が2回目の接種後に副反応が強めに出やすい。

最後に

新型コロナウイルスのワクチンによる副作用は、個人差が非常に大きいことを良く耳にします。

同じ人種や似た体格同士でも、副反応が酷くなったり、逆に全く現れない人もいます。

 

臨床試験のデータはあくまでも参考程度にしていただければ幸いです。

ではでは。

参考文献
コミナティ筋注添付文書 672212000_30300AMX00231_B101_1.pdf (pmda.go.jp)
モデルナ筋注添付文書 400256_631341EA1020_1_04 (pmda.go.jp)

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