【睡眠】睡眠のメカニズム① 人が眠くなる理由

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暖かい気候だとついついお昼寝してしまいますね。

お昼寝をすると夜の寝つきが悪くなってしまう人もいるでしょう。

今回は睡眠のメカニズム中心の話です。

睡眠

ヒトは1日の内の3分の1の時間は眠りに使っています。

自然界では寝ることはリスクしかありません。

グーグー寝てたら外敵に襲われること確定ですしね・・・

 

しかし、そのリスクをとってでも寝るように身体が作られています。

睡眠は身体の中でそれほど重要ということです。

 

脳が24時間働くには、膨大なエネルギーが必要だと言われています。

栄養学的には摂取する全エネルギーの約24%を消費しているともいわれる程です。

ですので、人は睡眠という手段を使って、エネルギーの節約情報の整理を行うに至りました。

大量のデータがたまって動作が遅くなったパソコンを再起動させたり、不要なデータを削除して空き容量を増やすようなものです。

睡眠の構成

睡眠はレム睡眠ノンレム睡眠で構成されています。

レム睡眠

レム睡眠では大脳の一部が活動しています。

そのかわり身体の筋肉は弛緩しており、自分の意志では制御しにくい状態となります。

たまに、寝ている人の眼球がピクピク動くのが瞼の上からでも見てわかる時があります。

こういった時はレム睡眠状態と言えるでしょう。

金縛り

金縛りは睡眠麻痺と呼ばれています。

主にレム睡眠の時に起きますが、この時は脳は活動していますが、全身の筋肉は弛緩しているので力が入らない状態です。

つまり、筋肉が弛緩しているので、目を開けたくても開けられないのです。

その為、金縛りの時に目にする光景は実は夢の中の出来事です

しかし、その光景があまりにリアルなので、それが現実に起こっていることと錯覚してしまいます。

それが金縛りの正体と言われています。

 

金縛りはノンレム睡眠とレムの周期のズレで発生しやすいことがわかっています。

つまり、過度の疲れやストレスなどがあると、睡眠の周期が乱れやすくなり、金縛りが起きやすくなると言われています。

レム睡眠時は扁桃体と呼ばれる、嬉しさ恐怖等感情を司る脳の部位が活発になります

金縛りが起きやすい時は疲れてたりストレスが溜まっている場合が多いので、その時の光景はホラー系になることが多いのです。

体感時間は物凄く長く感じますが、実際の時間はもって数分程です。

金縛りにあっても焦らず心を落ち着かせましょう。
そして金縛りになりたくなければ、規則正しい生活を心掛けましょう。

ノンレム睡眠

レム睡眠以外のときはノンレム睡眠と呼ばれます。

ノンレム睡眠の時は大脳の活動は著しく低下します

ノンレム睡眠しか現れない短時間の仮眠でも、頭がスッキリするので、ノンレム睡眠が脳の疲労回復に有効であることがわかります。

記憶や運動学習の定着にはノンレム睡眠が重要ということに繋がります。

夜に疲れて泥のように寝入って、目が覚めたら一瞬で朝になっていた経験などありませんか?
感覚的には一瞬なので、実感がわきませんが、こういった時にもノンレム睡眠が働き、しっかりと記憶の定着や情報の整理が行われています。
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眠りのリズム

眠りは浅いノンレム睡眠から始まり、徐々に深いノンレムへ移行します。

ノンレム睡眠は4段階あります

その後に短いレム睡眠が続きます。

その後またノンレム睡眠が始まり徐々に深くなる。

その後に短いレム睡眠が続くリズムです。

浅いノンレム睡眠 → 深いノンレム睡眠 → レム睡眠

この周期を約90分で繰り返します。

「睡眠の調節メカニズムと睡眠を制御する食品成分」より

なので夜中に目が覚めてしてしまう場合は90分おきが多いです。

深いノンレム睡眠の割合は初めの周期に多いので、寝入った直後は起きにくく目覚めも悪いです。

逆にレム睡眠は後の方で、長くなるので、朝方に見た夢で起きて目が覚めたりしやすくなります。

眠気の原因物質

睡眠へと誘う原因は『疲れ物質』と『体内時計』の2つです。

疲れ物質は『プロスタグランジンD2』と『アデノシン』とされています。

これらの物質は起きている間に、身体の中に徐々に蓄積されます

プロスタグランジンは生理活性物質です。

たくさんのタイプが存在し、今回の睡眠のタイプとは違いますが、そのうちの1つは痛みや炎症を促進させる作用を持つものもあります。

プロスタグランジンはアデノシンの分泌を促します。

そして、アデノシンは覚醒経路を抑えて眠気を誘発するのです。

アデノシンは睡眠をとることで減少することが確認されています

 

寝溜めが難しい理由がここにあります。

プロスタグランジンやアデノシンは起きていると徐々に身体に蓄積されていきます。

しかし、過剰に寝たからといって、起きている間の分泌量には差ほど影響はないのです

 

眠気を抑える物質としては、コーヒーやお茶などに含まれるカフェインが有名です。

カフェインで眠気が軽減するメカニズムは、カフェインがアデノシンの経路に作用するからです。

アデノシンの睡眠メカニズムが関わっている市販薬はドリエルが有名です。

アデノシンはヒスタミンと呼ばれる覚醒に関わる物質にも作用しますが、ドリエルはこのヒスタミンの働きを抑えて眠気を誘発してくれます。

ヒスタミンと聞くとアレルギーを連想しますが、その通りです。

もともとはアレルギー薬の抗ヒスタミン薬として開発されました。

しかし、アレルギーの薬としてではなく、その副作用の眠気の方が有益であるとし、睡眠薬として認可された変わった経歴のお薬です。

最後に

いかがでしたでしょうか?

睡眠と日常生活は切り離せない関係にあるので、上手く睡眠と付き合っていきたいものですね。

皆さんもお昼寝のし過ぎにはご注意くださいね~。

ではでは。

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