2022年1月21日 コミナティ筋注5~11歳用の使用が特例承認されました。
2022年3月以降から、小児へのワクチン接種を検討しているとのことです。
今回は、コミナティ筋注5~11歳用の使用法等についてのお話です。
用法用量
1回10μgを合計2回接種します。
12歳以上に使用する『コミナティ筋注』は1回30μgの接種です。
5~11歳用はコミナティ筋注の1/3の量になります。
1回目の接種後、3週間の間隔を空けてから2回目の接種を行います。
コミナティ筋注と同様、2回は接種する必要があるようですね。
コミナティ筋注を薄めての使用は?
よくある質問で、
コミナティ筋注を薄めて使用しても良い?
というものがあります。
『コミナティ筋注』と『コミナティ筋注5~11歳用』は中に入っている添加物や組成が異なります。
その為、コミナティ筋注を薄めても5~11歳用にはなりませんので、注意が必要です。
保管方法
添加物などが違うので、保管方法等も異なります。
コミナティ筋注とは組成が違うので、こちらに関しても注意が必要となります。
区別しやすいように、バイアルの色を変えていますね
有効性
海外の臨床試験のデータになりますが、5~11歳の小児を対象にしたデータがあります。
2回目接種後の抗体の反応を確認したところ、90%以上の有効性が確認されています。
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副反応
注射部位疼痛が最も頻度数が高く、1回目と2回目共に70%以上の発生頻度となっています。
注射部位疼痛>疲労>頭痛>筋肉痛>悪寒>関節痛>発熱
の順番に副反応頻度が多めの結果となっています。
接種回数による副反応の頻度
1回目と2回目による副反応の頻度を比較しました。
その結果、注射部位疼痛のみが1回目の方が頻度が多く、それ以外は全て2回目の方が出現頻度は高かったようです。
特に、悪寒や発熱に関しては2回目が1回目の倍以上の発現数にはね上がっています。
悪寒:
1回目 70例(4.6%)⇒2回目 147例(9.8%)
発熱:
1回目 38例(2.5%)⇒2回目 98例(6.5%)
接種後
アナフィラキシーショックの出現は、ワクチン接種後の30以内に出現しやすいとされています。
接種後30分間は、適切な処置が可能な場所からは離れないようにしましょう。
ワクチン接種をした日は入浴は可能ですが、運動などは控えるようにしましょう。
まとめ
- 小児用はコミナティ筋注の1/3の量で使用
- 1回目接種後、3週間後に2回目接種
- 有効性は90%以上
- 副反応は注射部位疼痛が多い
- 1回目より2回目の方が、副反応頻度が高い
- ワクチン接種後30分は様子を見る
最後に
あくまで海外の臨床試験データなので、今後の国内での使用には注目が集まるところです。
小児へのワクチン接種は、メリットとデメリットを考慮した上での接種が望ましいと思います。
ワクチンを接種しても、基本は感染予防です。
手洗いマスクは継続するようにしたいですね。
ではでは。
参考文献
コミナティ筋注
コミナティ筋注5~11歳用
コロナウイルス修飾ウリジンRNAワクチン(SARS-CoV-2) (pmda.go.jp)
適正使用ガイド (pmda.go.jp)
672212_631341DA1025_011RMP.pdf (pmda.go.jp)
小児用被接種者向けリーフ (pmda.go.jp)