【お酒】身体からアルコールが抜ける時間は?

薬局業務
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薬局で働いてると、たま~にこんな質問をされます。

 

患者さん

『お酒って何時間で身体から抜けるの?』

 

今回は身体からお酒(アルコール)が抜けるまでの時間をお話します。

 

ビール1杯で数時間の理由

一般的に

『ビール1杯飲んだら抜けるのに数時間はかかる』

と言われています。

 

その理由についてですが、身体からお酒が抜ける時間は、

 

『1時間で体重1kgにつきアルコール0.1g程度』

 

とされています。

 

なので、体重が60kgの人なら1時間で約6gのアルコールを分解出来るということですね。

 

いや、飲んだお酒のアルコールのg数とか知らんよ!

 

という方は、そのお酒のラベルを見て度数を確認してみて下さい。

大体のお酒にはその度数が表示されているものです。

むかたけ
むかたけ

チューハイ系はわかりやすいところに表示されていることが多いですよね

 

ビールのアルコール度数は大体5%です。

なのでビール500mL缶1本のアルコール数は

500mL×0.05(5%)=25g

 

そして、アルコールは水よりも軽く、比重は約0.8倍です。

先ほどの25gを0.8倍すると、アルコール数は20gと算出出来ます。

 

比重とは:
簡単に言うと大きさと重さの割合のことです。
同じ大きさでも、モノによって重さは変わります。
水に比べて何倍重いかということになります。
「アルコールの比重0.8」=「アルコール重さは水の0.8倍」

 

『お酒の量(mL)×[アルコール度数(%)÷100]×0.8』

このような式で出せます。

 

ちなみにアルコール数20gは、アルコール摂取量の1単位として数えられています。

種類(アルコール度数) 内容量 純アルコール量
ビール(5%) 中瓶1本 500mL 20g
(1単位)
日本酒(15%) 1合 180mL
焼酎(25%) 0.6合 100mL
ウイスキー(43%) ダブル1杯 60mL
ワイン(14%) ボトル1/4本 180mL
チューハイ(7%) 1缶 350mL

 

大まかでも、1単位分のお酒を覚えておくと便利でしょう。

 

むかたけ
むかたけ

『500mLのビール1杯は日本酒1合と同等のアルコール量』

 

とかですね。

 

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抜ける時間は?

遠回りしましたが、アルコールのg数さえわかればあとは簡単です。

 

身体からお酒が抜ける時間は、

『1時間で体重1kgにつきアルコール0.1g程度』

となります。

 

体重60kgの場合でみてみましょう。

体重60kgの人は1時間で約6gのアルコールを分解出来ます。

 

ビール1杯(500mL)のアルコール数は20gなので、3.33時間で身体から抜ける計算です。

 

飲めば飲むほど時間がかかる

体重60kgの人がビール1杯(500mL)を飲んだ場合、身体から抜けるまでに約3~4時間かかります。

身体からお酒が抜けるのは、アルコール数が増えればその分長くなります。

 

つまり、体重60kgの人がビール1杯(500mL)で約3~4時間、2杯なら約6~7時間、3杯なら約9~10時間増えていく計算です。

 

単位 お酒抜ける時間の目安(時間)
1単位 約3~4
2単位 約6~7
3単位 約9~10
4単位 約12~13
5単位 約15~16

※ビール500mLで1単位

 

お酒も楽しくなると飲む量は増えます。

人によっては2本も3本も空けてしまう人はいます。

私の知り合いにも、ひたすらビールしか飲まないビール愛に溢れた人もいます。

年間いくらビールにかけてるのか、計算するのが恐ろしくなるレベルです。

 

むかたけ
むかたけ

ビール1杯(500mL)×365日=…
ひぇ~

 

飲んでる間も分解はされている

例えば、

飲み会でビール500mLを4杯飲み干した。

としましょう。

 

飲み会の時間は約4時間と仮定します。

 

1杯目を最初の30分で空けたとすれば、飲み会終了時には最初の1杯分は身体から抜けている計算です。

しかし残りの3杯分に関しては、まだまだ残っています。

 

体重60kgの人が3杯分(3単位)分解するには、約9~10時間です。

 

深夜に飲み会が終わって、翌朝に出勤する頃にはまだアルコールは身体の中に残っていますのでご注意下さい。

むかたけ
むかたけ

飲酒運転ダメ絶対

 

寝ると分解が遅くなる

飲みの席で深酒してる友人に、

むかたけ
むかたけ

明日仕事大丈夫なの?

友人

寝て身体から酒を出すから大丈夫!

 

という会話がたまにありますが、

 

寝るとお酒が抜けるスピードは遅くなります。

 

とある研究で起きてる状態と寝てる状態でのアルコールの抜け具合を調べたデータがあります。

その結果、寝てる状態は起きてる状態よりも2倍近くアルコール分解に時間がかかったとされています。

 

おそらく、

  • 寝て消化器の働きが鈍くなった
  • 心拍数の低下に伴う肝血流量や代謝量の減少

このような理由かと思われます。

 

お酒を少しでも残したくない人は、飲み会の後布団に直行はせず、少し一休みしてから寝ましょう。

お酒を代謝するには水分が必要になりますので、水分補給忘れずに(^^)v

 

空腹よりも食後

ちなみに寝てるときだけではなく、食事によって分解能力は上下します。

アルコールの分解は空腹よりも食後の方が早いです。

 

むかたけ
むかたけ

食後の方が消化器の運動が活発ですからね。

 

アルコールは胃からも20%程吸収されますが、空腹だと一気に吸収されます。

悪酔いもしやすいので、少しずつ飲みましょう。

 

食前に飲む効果

食欲増進効果を狙ったのが食前酒になります。

食べ物を美味しく食べる知恵ですね。

食前酒はアルコール度数が比較的低く、胃への負担が少ないお酒(スパークリングワインとか)が向いています。

 

日本人はお酒に弱い

上記の計算はあくまでも目安です。

お酒の分解に関しては、個人差が大きいです。

 

年齢、性別、体質、様々な要因で左右されます。

特に日本人は遺伝的にお酒に弱い人種です。

 

うそ、私の肝臓弱すぎ…

 

と少しでも思う方はお酒が抜ける時間は長めに想定した方が無難でしょう。

 

むかたけ
むかたけ

ちなみに私はお酒弱いです。
ビール500mL缶2本が限界で、翌日頭痛になります。

 

私も体重は60kgぐらいなので、ビール500mL缶2本で理論上は約6~7時間で身体から抜ける計算です。

しかし、寝る時間なども考慮して、9~10時間ぐらいで想定しています。

 

まとめ

  • 身体からお酒が抜ける量は、1時間で体重1kgにつきアルコール0.1g程度
  • ビール1杯で数時間で抜けるイメージ
  • 飲むほど抜けるのに時間がかかる
  • 寝ると分解が遅くなる
  • 空腹よりも食後の方が早い
  • 日本人はお酒に弱い
  • 心配なら抜ける時間を長めに想定しておく

 

最後に

出来たら、翌日休みの日にお酒は飲みたいですね~(*’ω’*)

翌日の仕事の事とか気にせずに飲んで楽しみたいです。

 

お酒を飲んだ翌日に用がある方は、アルコールが抜ける時間を頭の片隅に入れておいても良いかもです。

お酒飲む人の参考になれば幸いです。

ではでは。

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