『ロキソニンとボルタレンてどっちの方が良いの?』
患者さんや知り合いからこの質問は良く受けます😄
今回はロキソニンとボルタレンの違いについてです。
参考になれば幸いです。
一言で言うなら、
『ボルタレンの方が鎮痛効果は強い。でも、作用発現が若干遅く、副作用も出やすい。』
こんな形ですね😅
ロキソニン(ロキソプロフェン)とボルタレン(ジクロフェナク)では、鎮痛効果はボルタレンに軍配が上がります。
しかし、作用発現のスピードや副作用の少なさであれば、ロキソニンの方が優れている印象です。
作用発現に関しては、最高血中濃度までの到達時間(Tmax)でわかります。
最高血中濃度到達時間(Tmax)
ロキソニン:0.79時間
ボルタレン:2.72時間
ロキソニンはNsaidsの中でもトップクラスに立ち上がりが早い薬剤です。
副作用の出現に関しても、エヌセイドの代表的な副作用である胃腸障害などの副作用も少なめです。
消化器系の副作用頻度
ロキソニン:2.25%
ボルタレン:6.63%
『いや~胃腸の副作用なんて大したことないでしょ?』
と、思っている方。
…胃腸の副作用ってけっこう辛いんですよ😭
というのも、私自身、体調が悪い時にボルタレンを服用したときに副作用を味わった経験があります😅
正直、胃腸障害の副作用が不快すぎてもうボルタレンを服用したくないと思う程でした💦
身体の痛みよりも胃腸障害の不快感が勝って痛みとかどうでも良くなりそうでした。
体調が悪い時って胃粘膜とかも不調をきたしてるケースもありますので、ロキソニンは体調が悪い時の解熱鎮痛に使われる場面が多いです。
対して、ボルタレンは整形外科領域や歯科領域などで、体調は問題ないけど痛みが強い時に使う場面が多いですね😃
しかし、
『ロキソニンじゃ効かない!!でも副作用心配…』
という時もあります。
どうしてもの時は坐薬も検討すると良いでしょう。
ボルタレンサポ(坐薬)は、坐薬にすることで、直接的腸から吸収されますので、内服薬に比べて作用発現スピードが早く、胃腸障害の副作用も少なめです👍️
最高血中濃度到達時間(Tmax)
ボルタレン(錠剤):2.72時間
ボルタレン(坐薬):0.81時間
消化器系の副作用頻度
ボルタレン(錠剤):6.63%
ボルタレン(坐薬):0.83%
ただ、内服薬に比べて坐薬を使う手間や保管が冷所なので、持ち運びが困難など、条件はあります😅
簡単にではありましたが、ロキソニンとボルタレンの違いでした。
どちらが良いか?という質問に対しては、
『どちらも一長一短あるので、御自身のお身体に合う方を使ってみて下さい』
という答えになりますね。
参考になれば幸いです。
ではでは。