【新型コロナ】アストラゼネカ製 ウイルスベクターワクチンとは mRNAワクチンとの違い

コロナ関連
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新型コロナウイルスワクチンにはいくつか種類があります。

よく耳にするワクチンは、ファイザー製・モデルナ製・アストラゼネカ製ではないでしょうか。

ファイザー製とモデルナ製はmRNAワクチンで、アストラゼネカ製はウイルスベクターワクチンと呼ばれています。

今回は、ウイルスベクターワクチンとmRNAワクチンの違いについてお話します。

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一般的なワクチンの仕組み

ワクチンは、予めウイルスに対する免疫を備えておくための物です。

身体の免疫は、ウイルスのタンパク質などの情報を元に、免疫細胞や抗体と呼ばれる免疫物質を作り出します。

身体に記憶されているウイルスが侵入した際に、型の合った抗体があれば即座に免疫細胞が応答し、ウイルスを排除することが可能となります。


妊活中にインフルエンザ予防接種は胎児に影響する? | にほん妊活ばなし | 葉酸サプリメントおすすめランキング2018 (yousan-ninkatsu.jp)より引用。一部改変

ウイルスに感染しても、ワクチンを打てば大丈夫!

という声を良く耳にします。

 

ワクチンはあくまで事前に投与して効果を発揮します。

すなわち、予防接種ということになります。

ワクチン自体がウイルスを排除してくれる訳ではありませんので、認識に注意が必要です。

mRNAワクチンとの違い

構造の違い

mRNAワクチン(ファイザー製やモルデナ製)は、人工的にmRNAを精製、分解しないように脂質の膜で覆った物になります。

ウイルスベクターワクチン(アストラゼネカ製)は、精製した新型コロナウイルスの遺伝子情報の一部を、チンパンジー(サル)のアデノウイルスを入れ物にして、膜に包んで安定化した物になります。

アデノウイルスは一般的な風邪の原因となるウイルスです。
ワクチン製剤として利用する時は、増殖などしないように処理が施されています。

mRNAワクチンの場合、mRNAも脂質の膜も人工的に精製しています。

ウイルスベクターワクチンの場合は、遺伝子情報の精製は人工的ですが、入れ物のアデノウイルスはウイルスそのものを材料に使用しています

メカニズムの違い

構造に違いはあれど、大まかな作用メカニズムは同様です

ウイルス情報であるタンパク質を宿主の身体で作り出します。

作り出したウイルスの情報を、身体の免疫に記憶させ、抗体を作り出します。

保存方法

mRNAワクチンは、mRNAを覆っている脂質膜が非常に不安定です。

その為、超低温で冷凍保存しなければならないデメリットがあります。

 

しかし、ウイルスベクターワクチンは、アデノウイルスの膜が比較的安定なので、低温(2~8℃)での冷蔵保存が可能です。

その為、mRNAワクチンと比べて扱いやすく、流通面などでは優れています

接種間隔

mRNAワクチンもウイルスベクターワクチンも、ワクチンを2回接種する必要があることは同じです。

ワクチンの構造等の違いもある為、投与間隔に違いがあります。

 

mRNAワクチンの場合、1回目の接種後、3週間後及び4週間後に2回目を接種します。

  • ファイザー製:3週間
  • モルデナ製:4週間

 

ウイルスベクターワクチンの場合、1回目の接種後、2回目は4~12週間の間隔を空けて接種します。

後述しますが、有効性の問題から8週間以上の間隔を空けることが望ましいとされています。

mRNAワクチンに比べて、免疫が出来上がるまで少し時間がかかる特徴があります。

2021年11月11日追記
ファイザー製ワクチンは、18歳以上に3回目の接種が特例承認されました。
2回目接種後、少なくても半年以上は期間を空ける必要があります。
コミナティ筋注.pdfより抜粋
2021年12月16
追記

 

モデルナ製ワクチンも3回目の接種が特例承認されました。

 

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接種可能年齢

mRNAワクチンのファイザー製、モルデナ製ともに、12歳以上から接種可能です。

アストラゼネカ製のウイルスベクターワクチンの場合、原則40歳以上(特に必要がある場合は18歳以上)と接種可能年齢が高めに設定されています。

なぜ40歳以上なのか?

イギリスでの使用時に、比較的若い女性に血栓が起きやすい可能性があった為とされています。

ワクチンによる因果関係は不明ですが、少しでもリスクを減らす為に、年齢を引き上げた形となりました。

可能性として、血液凝固因子に抗体が出来てしまうことで、抗体が血液を凝固させる反応を促進させてしまうのではないかと考えられています。

アデノウイルスが原因の風邪でも、稀に似た症状が現れることがあります。

有効性

mRNAワクチンの有効性は非常に高く、2回目接種後時点で90%以上の有効率が確認出来ています。

  • ファイザー製:95%
  • モルデナ製:94.1%

ウイルスベクターワクチン

  • アストラゼネカ製:72.64%

ちなみに、ウイルスベクターワクチンの接種間隔を、4週間以上8週間未満で2回目の接種をした場合は、有効率が50.48%になることが報告されています。

スケジュールはしっかり守って接種しましょう。

有効性に関してはmRNAワクチンの方が優れた数値となっていますが、重症化の防止に関しては、両ワクチンともに大きな差はないといわれています。

副反応

国内での臨床試験の報告によると、局所作用と全身作用など、副反応の箇所にもよりますが、mRNAワクチンに比べて副反応は少なめのようです。

特にmRNAワクチンは接種2回目に副反応が多かったのに対し、ウイルスベクターワクチンは接種2回目の方が副反応が少ない傾向となりました。
※ファイザー製とアストラゼネカ製を比べた結果です。


mRNAワクチン(ファイザー製)

ウイルスベクターワクチン(アストラゼネカ製)
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まとめ

mRNAワクチン ベクターワクチン
構造 mRNAを精製し、脂質の膜で安定化 ウイルス遺伝子情報を精製。
アデノウイルスに調整を施し、入れ物として安定化
メカニズム ウイルス情報を宿主に作らせる
作り出したウイルス情報を免疫に記憶させ、抗体を生成する。
保存方法 冷凍保存(超低温) 冷蔵保存(2~8℃)
接種間隔 ファイザー製:3週間~6週間
モデルナ製:4週間~6週間
4~12週間(8週間以上が望ましい)
接種可能年齢 12歳以上 原則40歳以上(特に必要な場合は18歳以上)
有効性 ファイザー製:95%
モデルナ製:94.1%
アストラゼネカ製:72.64%
副反応 発熱等の副反応は多め
2回目の副反応出現率が高い
発熱等の副反応は少なめ
2回目の副反応出現率が低い

最後に

ワクチンの情報が多くなってきて、毎日ワクチンのことを耳にする日常となってしまいました。

本文でも書かせていただきましたが、ワクチンの基本は予防接種です。

そして、接種後も感染対策が必要であることは変わりはありません

ワクチン接種前もワクチン接種後も、気を抜かずに感染対策を続けていきましょう。

ではでは。

参考文献
アストラゼネカ社の新型コロナワクチンについて|厚生労働省 (mhlw.go.jp)
ファイザー社のワクチンについて|厚生労働省 (mhlw.go.jp)
武田/モデルナ社の新型コロナワクチンについて|厚生労働省 (mhlw.go.jp)
新型コロナワクチンQ&A|厚生労働省 (mhlw.go.jp)

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