【解熱鎮痛剤】痛み止め・鎮痛薬の作用メカニズム NSAIDs編

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痛み止めなどの解熱鎮痛剤がどういう原理で作用して、どのように効果が発現するかご存じでしょうか?

今回はロキソニン等の痛み止めの作用やメカニズムについてお話したいと思います。

NSAIDs

ロキソニンはNSAIDs(エヌセイズ)と呼ばれるタイプのお薬です。

痛み止めとしての用途は幅広く、頭痛、生理痛に良く効くことで有名ですね。

NSAIDs:
Non-Steroidal Anti Infammatory Drugの略で、非ステロイド性抗炎症薬と言われています。
難しい名前に見えますが、名前の通り『ステロイドではない痛み止めです』という意味です。

実はこのNSAIDsタイプのお薬と非常に関係が深い物質があります。

それは脂肪です。

正確には脂肪酸で、その中でもn-6系脂肪酸が重要となってきます。
n-6系脂肪酸は牛や豚のお肉の脂に良く含まれる栄養素です。

 

脂肪酸についての大まかな説明はこちらでしていますので、ご参考までに。

 

適度であれば脂肪酸から作り出されるプロスタグランジンと呼ばれる生理活性物質が、身体の調子をうまくコントロールしてくれます。

 

しかし、摂りすぎるとコントロールが利かなくなります。

生理活性物質:
血圧をあげたり免疫反応に関わったりする物質のことです。
脂肪酸からつくられる生理活性物質は、血液の固まり具合や血圧の調節など、細かな生体コントロールに必要不可欠な物質です。

ざっくり説明しますと、脂肪酸から生理活性物質が作られるのですが、この物質が、痛みや炎症を促進させる作用を持っています

そして、ロキソニン等のNSAIDsは、この生理活性物質が出来るのを抑えて痛みを軽減してくれるのです。

この物質は女性の生理痛子宮の調整等にも大きく関わります。

ですので、妊娠している人は妊娠周期によってはこのタイプの痛み止めを使えないケースもあるのです。

 

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胃粘液・胃粘膜にも作用

さて、そんな脂肪酸から作られる生理活性物質なのですが、胃粘膜の調整も行っているのです。

痛み止めを使ったら胸焼けを起こした。なんてお話は聞いたことないですか?

胃粘液・胃粘液
胃の中では胃酸という強酸が食べ物を消化しています
そんな強酸で自分自身が消化・分解されないために、胃の内壁には胃酸から自身を守ってくれる粘液で覆われています。
この粘液を胃粘液といい、胃粘液の膜を胃粘膜と言います。
この胃粘液・胃粘膜が少ないと、胃の防衛機能が低下して胸焼け胃潰瘍などに繋がったりします。

これは胃粘膜を調節・増幅する生理活性物質が、痛み止めで少なくなってしまうことで起きる副作用なのです。

なので、痛み止めを服用する時は、お食事の後が適しています。

ちなみにどれぐらいの時間で痛み止めの効果が出始めるかは、こちらの記事で紹介しています。

痛みを少しでも早く止めたい時に悠長に食事なんて摂ってられない

なんてケースも多いと思います。

急ぎの時はビスケットやゼリーなどの軽食や多めの水で服用する等の対処で、少しでも胃への負担を軽減してあげましょう。

これをやるだけで副作用の発現が大分減ります。

どんな痛みに有効なのか?

ここで少し注意が必要です。

痛み止めであるからといって全ての痛みに対応出来る万能薬ではありません

ロキソニン等のNSAIDsタイプの痛み止めは『痛みや炎症を促進させる生理活性物質』を主に抑えてくれます。

つまり、『瞬間的な痛み』に対してはさほど効力はないのです。

 

例えば、頬をひっぱたかれたとします。    ( ‘ ^’c彡☆))Д´) パーン

痛みを感じる時はひっぱたかれた時と、その後の腫れた際に感じる炎症に伴うジンジンとした持続的な痛みです。

 

ロキソニンなどの痛み止めは、この炎症に伴う持続的な痛みに効きます

なので、痛み止めを事前に服用している状態で、頬をひっぱたかれたとしても痛いものは痛いです。( ‘ ^’c彡☆))Д´)ヤッパリイタイ!

その後の腫れや炎症、それに伴う痛みは軽減される形ですね。

 

ですので、持続的な頭痛や生理痛、炎症等に良く効くのです

瞬間的に感じる痛みをなくすには、麻酔とかじゃないと駄目なので、ご注意下さい。

最後に

いかがでしたでしょうか?

痛み止めって実は作用において脂肪酸とも深い関係にあったというのは意外ではないでしょうか?

痛みの種類や疾病により、あなたにあった痛み止めをお使いいただければと思います。

用法用量を守って正しくお薬を使いましょう。

ではでは。

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