【解熱鎮痛剤】最も即効性のある鎮痛薬・痛み止め

コロナ関連
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多くの人は、人生で1度は解熱鎮痛剤(痛み止め)を使用したことがあると思います。

痛み止めには飲み薬、塗り薬、貼り薬など様々な種類があります。

患者さんや知り合いから、良く質問される内容としては、

すぐ効く痛み止めって何があるの?

という内容の質問が多いです。

そこで、今回は解熱鎮痛剤の内服薬を、即効性毎に比較しました。

痛み止めの即効性 NSAIDs

痛み止めは種類が非常に豊富です。

今回はロキソニンなどと同じタイプのNSAIDs系(非ステロイド系抗炎症薬)と呼ばれる解熱鎮痛剤をまとめました。

 

NSAIDsではありませんが、アセトアミノフェンも使用頻度が多いので、そちらも比較しています。

今回はTmaxを1つの基準としてまとめています。

Tmax:服用後に有効成分が最高血中濃度に達する時間を指します。                     この値(時間)が小さければ小さいほど、即効性があるということになります。
むかたけ
むかたけ

Tmax=2時間 → 服用後2時間後に最高血中濃度になるということですね。

花粉症薬の時と同様に、各薬剤の添付文書やインタビューフォームの臨床試験結果を元に作成しました。

内服痛み止め一覧

医薬品名 有効成分 Tmax (時間)
モービック メロキシカム 食後5.160±1.599食前28.7±5.6
インフリー インドメタシンファルネシル 5.6±0.2
レリフェン ナブメトン 4±1.8
アルボ オキサプロジン 3.7
クリノリル スリンダク 3.3±0.4
フルカム アンピロキシカム 3.2±0.5
バキソ ピロキシカム 3±0.3
オパイリン フルフェナム酸アルミニウム 3
ボルタレン ジクロフェナクNa 2.72±0.55
ランツジール アセメタシン 2.5±1.1
ミリダシン プログルメタシンマレイン酸塩 2.4±1.2
ナイキサン ナプロキセンNa 2~4
バファリンA330 アスピリン・ダイアルミネート 2.13±0.84
ブルフェン イブプロフェン 2.1±0.2
セレコックス セレコキシブ 2±0.9 200mg
ポンタール メフェナム酸 2
ニフラン プラノプロフェン 1.9
ハイペン エトドラク 1.4±0.2
フロベン フルルビプロフェン 1.4±0.2
スルガム チアプロフェン 1.2±0.1
ジソペイン モフェゾラク 1.1±0.6
ソレトン ザルトプロフェン 1.17±0.49
ソランタール チアラミド塩酸塩 0.9
ロルカム ロルノキシカム 0.63±0.09
ロキソニン ロキソプロフェンNa水和物 0.45±0.03
カロナール アセトアミノフェン 0.46±0.19

集計の結果は上記のようになりました。

飲み薬の解熱鎮痛剤は種類が豊富ですね。

この中でも、Tmaxが1時間以内のお薬をご紹介します。

ロルカム:ロルノキシカム

ロルカム
有効成分: ロルノキシカム
Tmax=0.63±0.09時間

2001年2月発売。

特徴としては、やはり素早い血中濃度の立ち上がりですね。

これは有効成分のロルノキシカムの性質というよりも製剤学的技術の高さで成せる要因が大きいようです。

素早い効き目から、主に慢性炎症性疾患(関節リウマチ・変形性関節症・腰痛症・頸肩腕症候群・肩関節周囲炎)、急性疼痛疾患(手術後疼痛・外傷後疼痛・抜歯後疼痛)で使用されることが多いお薬です。

ソランタール:チアラミド塩酸塩

ソランタール
有効成分:チアラミド塩酸塩
Tmax=0.9時間

1975年1月に発売。

多くのNSAIDs系は酸性薬剤であるのに対して、ソランタールは数少ない塩基性(酸性ではない)の薬剤となっています。

特徴としては、酸性薬剤の多くは妊娠後期の妊婦に使用できませんが、ソランタールは治療上有益な場合は使用することが出来ます

塩基性NSAIDsは酸性NSAIDsに対して抗炎症作用が弱いという印象がありますが、臨床試験では帯状疱疹有効率61/65例(93.8%)、手術・外傷後有効率212/257例(82.5%)と優秀な成績を出しています。

ロキソニン:ロキソプロフェンNa水和物

ロキソニン
有効成分:ロキソプロフェンNa水和物
Tmax=0.45±0.03時間

2009年9月発売と表記されていますが、販売名が変更となった理由です。

1986年3月に最初の製造販売承認を取得しています。

言わずと知れた解熱鎮痛剤の代名詞ともいう存在ではないでしょうか。

医療現場のみならず市販薬でもその名を轟かせています。

私も公私ともに日々お世話になっています。

 

今回集計した薬の中ではトップクラスにTmaxが短いです。

数字上は30分足らずで効果が表れることになります。

その反面、体から消失する速度も比較的早いです。

半減期(t1/2)という指標があるのですが、これは薬が吸収され始めてから血中濃度が半分になるまでの時間という指標です。                       つまり、これが短ければ短いほど、持続時間は短いと言えます。

ロキソニンの半減期は1.22±0.77時間。

数字上では1時間~2時間で最高血中濃度の半分になるということですね。

ロキソプロフェン血中濃度推移 添付文書より

半減期を考慮すると、薬の身体からの消失は指数関数的減衰を示す為、

ロキソニンは約6時間ほどで身体から消失することになります。

ですので、医療用のロキソニンは1日3回の使い方が多いのです。(市販薬は1日2回)

こういった製剤的特徴から、手術後や外傷時といった急性の症状に対しては大きな効力を発揮します。

カロナール:アセトアミノフェン

カロナール
有効成分:アセトアミノフェン
Tmax=0.46±0.19時間

1996年7月発売。

こちらもロキソニンと同様に、かなり認知度は高いかと思います。

有効成分のアセトアミノフェンの歴史は古く、1893年に初めて医薬品として使用された経緯があります。

こちらはNSAIDsではありませんが、私もたくさんお世話になっていることもあるので、紹介させていただきます。

一番の特徴は何といっても汎用性の高さです。

効果の高さもさることながら、副作用が少なくNSAIDsでは使いづらい妊婦にも使用することが出来ます。

年齢に対する縛りもないため、事実上全年齢に使用することが可能です。

子どもに対して痛み止めを使用する際は大部分がアセトアミノフェンを使用しているのではないでしょうか。

 

その他、投与量がNSAIDsと比べても用量調節が利きやすいことなど、

医療現場での使用頻度はかなり多いと思います。

 

本題のTmaxに関しては0.46±0.19とかなり短く、ロキソニンと同等の数値です。

半減期に関しても2.36±0.28と持続時間は比較的長めの傾向にあります。

最後に

今回集計した数値は有効成分単一ではなく、医薬品としての結果ですので、

同じ有効成分が含まれている市販薬でも、異なる結果となる場合があります

あくまでもご参考程度にお願い致します。

 

自分の身体の体質、疾患によって、痛み止めの選択肢はかなり変わってきます。

ご自身のお身体に合った痛み止めが見つかれば幸いです。

ではでは。

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