【解熱鎮痛剤】ロキソニンとカロナール(アセトアミノフェン)の違いを簡単に解説します。

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解熱鎮痛剤で有名なお薬に、ロキソニンカロナール(アセトアミノフェン)があります。

両者は市販でも販売されていて、解熱鎮痛剤の中で最もメジャーと言っても良いでしょう。

ロキソニンとカロナールって何が違うの?

最近はこんな質問が多いです。

今回はロキソニンとカロナールの違いについて解説していきます。

成分が全く違う

ロキソニンとカロナールは構造式から全く違います。

成分が違うため、作用メカニズムや副作用などは大きく異なります。

作用メカニズムが違う

両者ともに解熱鎮痛剤として有名ですが、それぞれの作用メカニズムは異なります。

各薬剤の添付文書(お薬の説明書)の抜粋です。

ロキソニン(ロキソプロフェンNa水和物)
ロキソニン錠60mg/ロキソニン細粒10% (pmda.go.jp)より
むかたけ
むかたけ

作用メカニズムのことを作用機序と言います。

 

それぞれの作用機序を簡単に説明すると、次のようになります。

  • ロキソニン
    細胞膜から発生する痛みや炎症物質(プロスタグランジン:PG)を抑制
    →鎮痛・消炎効果
  • カロナール
    詳しいメカニズムは解明されていませんが、おそらく中枢系にある体温調節機構や鎮痛機構に影響する
    →鎮痛効果
中枢とは:脳や脊髄のことを指します。

 

ロキソニンは血液が巡る身体全体に作用しますが、カロナールは主に中枢の体温・鎮痛機構に作用します。

その為、ロキソニンには消炎効果がありますが、カロナールには消炎効果がほとんどありません。

 

歯医者や整形外科で、腫れなどの炎症に対してカロナールが余り使われないのは、こうした理由があります。

副作用などの問題でロキソニン等が使えない場合は、カロナールを使用することもあります。

各添付文書の効能又は効果の欄の抜粋です。

ロキソニンには解熱・鎮痛・消炎とありますが、カロナールには解熱・鎮痛としか記載はありません。

もう少し詳しく解説

痛みや炎症の誘発物質であるプロスタグランジン(PG)は、細胞膜の脂質を材料にして産生されます。

PGは細胞に傷ついたり、炎症が生じるようなことがあればすぐに産生され、連鎖的に増えていきます。

細胞は身体中にある為、炎症が起こりPGが過剰になっている箇所にはロキソニンが良く効きます。

 

しかし、カロナールの作用部位は主に中枢系です。

中枢系の体温調節システム鎮痛コントロール系を影響することで、上がった体温を下げたり、痛みを感じにくくしてくれますが、炎症で誘発するPGには作用しにくいです。

その為、カロナールには鎮痛の効果はありますが、炎症を抑える効果は低いとされています。

中枢系の体温調節システムや鎮痛コントロール系はPG(プロスタグランジン)が関係している為、ロキソニンも中枢系に作用して体温を下げることは可能です。
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副作用が違う

作用メカニズムが違えば効果も副作用も異なります。

ロキソニンはプロスタグランジン(PG)に作用するので、血液が巡る身体全体に作用します。

その為、副作用は多岐に渡ります。

 

痛みや炎症の誘発物質であるPGは、各種臓器の調節にも関わっています。

PGにはいくつもの種類があり、胃粘膜を調節するものや、子宮収縮を調節するものなど、たくさんの種類があります。

ロキソニンは痛みに関わるPGを抑えやすいですが、時には他のPGにも影響を与えてしまいます。

その為、胃や腎臓、子宮などにも作用します。

有名な副作用は胃粘膜障害腎障害で、妊娠後期や小児には原則使用することが出来ません。

 

一方、カロナールは主に中枢に作用するため、副作用は少ないです。

妊婦や小児にも使用が可能となっています。

カロナールは主に肝臓で代謝されますので、肝臓系の副作用には注意が必要です。

使い分け

ロキソニン カロナール
身体のPG系に作用 メカニズム 中枢系の熱・痛みコントロール系に影響
(はっきりとはわかっていない)
特定の熱や痛み・炎症を伴う痛み
(生理痛・歯痛・外傷痛等)
効能 漠然とした熱や痛み
(体温上昇や頭痛)

(胃・腎臓等の内臓系)
副作用
(肝臓系に注意)

(小児や妊娠後期には使用不可)
使用制限
(妊婦や小児にも使用可)

まとめ

ロキソニンとカロナールの違い

  • 成分・構造式が全く違う
  • ロキソニンは血液が巡る身体全体に作用
  • カロナールは中枢系に作用
  • ロキソニンには消炎効果はあるが、カロナールに消炎効果はあまりない
  • 副作用や制限は、カロナールの方が少ない

最後に

ロキソニンもカロナールも同じ痛み止めではありますが、成分やメカニズムが大きく異なります。

副作用も大きく異なりますので、ご自身に合った方を選択することをおすすめします。

もしわからなければ、かかりつけの薬剤師に相談してみてくださいね。

ではでは。

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