【薬剤】医薬品の成分表示 有効成分と添加物

薬局業務
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先日、患者さんからこんな質問を受けました。

薬の成分が多くてわからない

その患者さんは薬の箱を持ってきてくれたのですが、

箱を確認すると、有効成分は1つで他は全て添加物の記載でした。

今回は薬に入っている有効成分、添加物について少しだけお話します。

有効成分と添加物

お薬にはさまざまな物質が入っていますが、大別すると2つです。

有効成分と添加物です。

有効成分:疾患症状に対して効果を示す物質
添加物:有効成分を保護、維持するために加えられる物質

基本的に鼻水とかの症状に対して効く成分は有効成分、その有効成分を薬としての機能を保つために加えられているのが添加物といったイメージです。

有効成分

薬というのは物凄く微量で効果を発揮するものもあります。

物によっては0.1μgなどです。

μ(マイクロ)はm(ミリ)の下の単位です。 1μg=0.001mg

そんな微量でも体の中に入れば生理活性を引き起こし、効果を発揮します。

しかし、

では、0.1μgのこの薬を1日3回毎食後に服用してください

と、もし薬局で言われたらどうしましょう?

いや、無理です。

となります。

 

まず肉眼での確認が困難です。

次に服用の直前で無くなる可能性もあります。

仮に、口に入れたとしてもちゃんと服用できているか不安にもなります。

その為、有効成分だけでは服用が困難となります

添加物

それほどの微量な有効成分を、何かしらの形で飲めるに保っているのが添加物です。

 

有効成分だけを服用するということは、ある程度の量があることと、成分上の安定性がなければ事実上不可能に近いです。

その為、添加物を入れないと薬としての有効な機能が発揮できません。

 

添加物が入っていない方が、安全上やアレルギーの心配の観点からも良い!

というご意見や気持ちもわかるのですが、添加物を入れないと薬として機能しないことが多いのです。

服用する有効成分の量にむらが出てしまったり、製造する過程で圧縮したり熱したりと様々な工程があります。

 

製造された後も湿気や紫外線の問題や、飲んでも有効成分が胃酸等で消失する問題などもあります。

不安定な薬は臨床試験で使う事すら危ういので、消費者(患者)の手に渡りません。

消費者の手に渡るためには、その有効成分を安定化させる必要があります。

普段、何気なく服用しているお薬は開発者や技術者の凄まじい努力や技術の結晶と言えるでしょう。

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表示方法

そんな有効成分ですが、薬の箱には記載するよう法律で決められています。

直接の容器等の記載事項)薬機法第九章第三節医薬部外品の取り扱い第五十九条 七 厚生労働大臣の指定する医薬部外品にあつては、有効成分の名称(一般的名称があるものにあつては、その一般的名称)及びその分量

 

ですので、基本的にお薬の箱にはそのお薬の情報として、有効成分や添加物が記載されています。

 

成分一覧では有効成分の記載が必須となります。

画像では有効成分が『ロキソプロフェンナトリウム水和物』であることがわかります。

 

有効成分の次に記載されるものは、大体が添加物となります。

お薬によっては添加物は記載されていないケースがあります。

有効成分と添加物は、何かしらの形で仕切られて記載されています。

 

個人的な意見ですが、添加物に関してはアレルギーがあったり等、体質上無視できない事情がなければ特に気にしなくても良いと思います。

前にも話したようにお薬の添加物は薬として機能するための必要な材料ということですので・・・。

 

配合剤などでは、成分が複数記載されているケースが多いです。

患者さんが混乱しやすい瞬間は、このような配合剤になります。

市販薬の総合風邪薬などは咳、喉、鼻、薬の眠気対策などが、1つの薬ですべて対処できるように、有効成分が複数入っています。

ちなみに、こちらの風邪薬では表示されているものは全て有効成分です。

1回の服用で広範囲の症状をカバーできそうなお薬ですね。

しかし、個々の症状に合わせた有効成分がそれぞれ入っているので、結果的に成分表示が多くなり混乱してしまう患者さんは意外と多いです。

 

お薬によってはそうした情報をわかりやすくするために、有効成分を表紙の方に大きく載せているケースもあります。

最近の市販薬のパッケージはわかりやすくなってるので、混乱することが少ない印象です。

最後に

こうした見方をすると、ご自身が今手に取っている薬の有効成分はこの情報である。ということがパッと見て分かると思います。

有効成分についての詳細は、近くにいる薬剤師さんに聞けばOKです。

情報過多で混乱する機会が減れば幸いです。

ではでは。

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