【薬局業務】成分→製剤の用量換算 迷ったら%の逆数を使う! 計算苦手な薬剤師向け!

薬局業務
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先日、訪問診療でこんなことがありました。

医師
医師

『お年寄りで錠剤飲めないんだよね~
これ粉に変えたら何gで処方すれば良い?』

 

こんな質問です。

私は薬剤師ですが、正直計算が大の苦手です。

用量換算なんてもう頭パンクするぐらいに苦手です🥺

もう焦ってるときなんて頭の中ぐっちゃぐちゃで訳わからなくなる始末です。

 

なので、事前にパターンを決めておいて、備えています。

 

『有効成分量から製剤量を求める時は、%の逆数を使う』

 

これだけ頭に入れています。

 

例えば、カロナール300㎎投与したいが、カロナール細粒50%をどれぐらいとれば良いでしょう?

製剤中の50%が成分量なので、逆を言えば成分の2倍量(逆数)が製剤量と言うことになります。

50%の逆数
50%とは、50/100ということです。
こちらの逆数は100/50。つまり2倍ということです。

 

ですので、成分が300㎎(0.3g)なら、製剤量は0.6gということになりますね。

ピンとこない方は、比例計算の式を書いてみればわかりやすいと思います。

カロナール細粒50%1g:成分0.5g=(カロナール細粒50%の量X):300㎎(0.3g)
この式が成り立ちます。
X=1g×0.3g/0.5gとなりますので、X=0.6gと答えが導き出せます。

 

聞かれた時に咄嗟に頭の中で比例計算式を展開出来る程、私の頭は優秀ではないです。

なので、

 

むかたけ
むかたけ

『有効成分量から製剤量を求める時は、%の逆数を使う』

 

を暗記しています😚

 

なので、カロナール300㎎投与したいが、カロナール細粒50%をどれぐらいとれば良いでしょう?という計算は、

50%の逆数は100/50だから、それに300㎎掛ければ良いので。
➡ 100/50×300㎎=600㎎(0.6g)

と簡単に出す事が出来ます。

 

これさえわかっていれば、面倒な%表記の薬でも問題なしです。

%が少数点でわかりにくいフェロミア細粒8.3%でも同じようにすればOKです。

さすがに計算機の出番にはなりますが、計算式は簡単に組み立てられます。

 

フェロミア200㎎を投与したいけど、細粒だと何gか?

➡100/8.3×200㎎=2409㎎(2.409g)

こちらも計算可能です。

 

小児の門前薬局とかならこんな用量換算は日常茶飯事なのでしょうが、私の薬局は循環器門前なのでなかなかこのような計算をする機会がないんですよね~🤤

ちなみに製剤量から有効成分を求めたい時は単純に%を乗じるだけでOKです。

これは暗記するまでもないですね💦

 

薬剤師

これぐらいわかってないと薬剤師やってらんないよ!

という突っ込みが同業者から入りそうですが、質問されて焦ると本当に頭の中がぐっちゃぐちゃになって計算不能になるんですよね~😫💦

 

なので、私のような計算が苦手な薬剤師の方は、

『有効成分量から製剤量を求める時は、%の逆数を使う』

これだけはブレずに頭の中に入れておくか、どこかにカンペ作っとくことをおすすめします。

 

計算が苦手な薬剤師の参考になれば幸いです。

ではでは。

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