『あれ?
今って水虫の塗り薬って1日1回で良いんでしたっけ?』
先日、知り合いの看護師さんからこのような質問がありました。
水虫の塗り薬は色んな種類があります。
今回は水虫の塗り薬の回数についてのお話です。
最近の薬は1日1回
水虫の塗り薬の用法は大きく2つに分けられます
1日2~3回タイプのものと、1日1回タイプのものです。
端的に言えば、
- 古めの薬は1日2~3回タイプ
- 新しめの薬は1日1回タイプ
と、なっています。
ビホナゾールが転換点
水虫の塗り薬(クリーム)を発売年順にまとめたのが以下になります。
ビホナゾール(マイコスポール)が発売されて以降は全ての製剤で1日1回タイプ。
それ以前は1日2~3回タイプとなっています。
ビホナゾール(マイコスポール)は従来の水虫薬に比べて皮膚浸透性が良好で、1日1回の塗布により他の1日2~3回タイプに匹敵する効果が確認出来ました。
この事があり、以降は1日1回製剤が主流となっていきます。
臨床試験での比較でも、ビホナゾールが対照薬として選ばれてるぐらいです(‘ω’)ノ
有効率はさほど変わらない
ちなみに1日2~3回タイプでも、1日1回タイプでも有効率に大きな差はありません。
各製剤の添付文章に記載されている有効率をまとめたものです。
有効率自体も『改善率』とはまた違いますので、あくまで参考までに(^^;
1日1回タイプの方が便利
有効率がさほど変わらないのであれば、個人的には1日1回タイプの方が良いと感じています。
薬に優劣をつけるわけではありませんが…(^^;
1日2~3回タイプの薬って、時間に余裕がある人じゃないとコンプライアンス不良が続きそうですし…
『1日3回塗って下さい』
と言われても、働いてる人とかだとさすがに難しいです。
職場の昼休みにおもむろに靴下脱いで塗るわけにもいかないでしょうしね…( ;∀;)
てか、職場で水虫の薬塗ってるのバレたら公開処刑ものです。
1日2回であっても、朝のバタバタしてる時に悠長に塗るのも面倒でしょうし…
利便性を考えればやはり1日1回タイプの方が良い気がします。
入浴後か寝る前に1回塗るだけで済むのはライフスタイル的に大きいです。
介助が必要であったりする場合でも、1日1回タイプなら介助者さんの負担も減りますしね(‘ω’)ノ
逆に、
『1日2~3回塗らないと塗った気がしない…』
という方は1日2~3回タイプでも問題ありません。
1日1回タイプと1日2~3回タイプで有効率に大きな差はありませんしね( ゚Д゚)
まとめ
- 古めの薬は1日2~3回タイプ
- 新しめの薬は1日1回タイプ
- ビホナゾール(マイコスポール)から1日1回へ
- 有効率に大きな差はなし
- 利便性は1日1回タイプが良い
最後に
水虫ってなかなか治らないので、長期戦になることが多いです。
なので、コンプライアンスは治療効果に大きく影響してしまいます。
ご自身のライフスタイルにあった塗り薬を選択出来ると良いですね(*’ω’*)
参考なれば幸いです。
ではでは。