【薬局業務】こんな失敗してました。新人薬剤師時代の失敗談

医療系
スポンサーリンク

私は薬剤師歴が10年以上あります。

毎年春には新人が入ってきて、新人薬剤師の教育も行っています。

ガチガチに緊張している新人を見ると、

 

むかたけ
むかたけ

あー、自分もそんなフレッシュな時があったな~…

 

と微笑ましい目で見てしまいます。

 

今回は、私が新人薬剤師だったときにやらかした失敗を3つご紹介します。

やらかしやすい方や新人の方は、是非このお話を反面教師としてご参考下さい

初めての投薬でガチガチ

薬剤師には『服薬指導』のお仕事があります。

服薬指導は患者さんにお薬の説明をしてお渡しする仕事です。

 

薬剤師の仕事の中でも代表的な業務の1つですね。

 

むかたけ
むかたけ

服薬指導は通称『投薬』と呼ばれています。

 

今では全く緊張しませんが、新人の頃は違いました。

元来の心配性な性格もあって、初めての服薬指導の時にはガチガチに緊張してました。

 

投薬前には動機息切れMAX状態です(;´Д`)ハァハァ

 

事前にロールプレイングで何度もシミュレーションしてはいたのですが、さすがに本番になると違います。

まずは患者さんの名前を呼んで来て貰うところからです。

 

むかたけ
むかたけ

『??…ぁ……?!…!?』

 

なんと緊張しすぎて言葉が発せられないのです。

 

 

何とか絞り出すような声で患者さんを呼び、投薬開始。

 

むかたけ

お、お、おま、お待たせしました…っ。

はい、ガチガチですね。

 

今でもこの瞬間は良く覚えてます。

トラウマ級に緊張してたので…( ; ゚Д゚)

 

終始どもりながらなんとかお薬の説明は終了。

 

最後にお薬を薬袋に入れようとしたときに異変が…。

むかたけ
むかたけ

薬が入れられないっ…!?

 

なんと緊張で手が震えて薬を袋に入れられなくなってるんですよね~(-_-;)

これにはさすがに驚きました。

自分の身体が自分じゃないみたいな感じです。

 

ここまで来ると患者さんも気を遣って薬を入れるのを手伝ってくれました。

優しい世界ですね(‘ω’)

 

患者さんがお帰りの時も、

むかたけ

お、お、おだ…おだ、お大事にどうぞ…

 

初めての投薬はなんとか?終了しました。

 

そこで近くで聞いてた先輩薬剤師が登場。

 

パイセン

お前、DJじゃねーんだからもっと落ち着け笑

と笑って注意。

私のDJばりのどもりで終始笑いを堪えていたようです。

 

パイセン

お前がお大事にどうぞだわ!笑』

とあとで爆笑してました。

 

パイセン

『投薬内容より、まずはその緊張をなんとかしろ

 

ということで、その日以降投薬させられまくりました。

 

人間不思議なもので、慣れてくるんですよね~。

その日の夜にはもう緊張せずに投薬出来るようになってました。

 

本当に『お前がお大事にどうぞ』レベルでしたね。

 

 

スポンサーリンク 

 

おじさんをお子様扱い

処方せんには名前、年齢、性別など、患者さんの情報が記載されています。

小児科の近くの薬局で働いていると、耳鼻科や小児科など小さなお子さまの処方せんも多いです。

 

ある時、子ども連れの中年で強面のおじさんが処方せんを持ってきました。

おじさん

『はい、これ』

 

見た目が完全にヤ○ザっぽいです。

 

おじさんとは対照的に、お子様はおとなしめの子でした。

お子様

『…(携帯ガン見)』

 

 

薬の調剤後、私が投薬することになりました。

 

むかたけ
むかたけ

○○(名字)さんお待たせしました~

と患者さんを呼び、投薬開始。

 

むかたけ
むかたけ

『今日は、よしおくんのお薬ですね~』

 

と、私が言った瞬間におじさんが、

おじさん

『これ、俺の薬だよ』

 

処方せんを確認すると、

 

『○○義雄 男 46歳

 

一瞬で血の気が引き、全力で謝罪しました。

 

おじさんも『くん』で呼ばれることは珍しかったのか笑って許してくれました。

見た目ヤ○ザっぽい人でしたけど、とても優しい人でした。

 

この年齢や性別って先入観で意外と間違えやすいので、医療関係者の方はお互いに気を付けましょう。

 

 

私ではないですが、患者さんの名前を間違えて薬の名前で呼んでしまった強者もいるようです。

強者

アムロジピーン…あ、失礼しました! ○○さーん

 

人伝で聞いたのですが、凄い間違え方ですね。

ちなみにアムロジピンは血圧の薬です(笑)

 

ノープランで電話

薬剤師の仕事の1つには『疑義照会』というものがあります。

これは処方せんの内容に疑わしい点があった場合に、医師に確認する業務です。

 

その時は、処方薬に関する疑義照会でした。

 

むかたけ
むかたけ

『○○さんの腎機能が下がっているようなので、こちらのお薬の確認をお願いします』

医師

替わりに使える薬って何がある?

むかたけ
むかたけ

『……。』

 

完全にフリーズですね。

疑義照会前の代替薬確認は基本中の基本です。

 

しかし、

むかたけ
むかたけ

早く疑義照会しなければ!

 

という良くわからない気持ちが先走り、確認せずに電話という形です。

 

 

医師

そしたら、替わりにこっちの薬なら使える?

しどろもどろの私は、

むかたけ
むかたけ

『…多分大丈夫だと思います』

 

ここで先輩薬剤師登場です。

音速で私から受話器を取って、適切な受け答えをしてくれました。

 

そこからはもうお説教の嵐です。

 

事前に確認しなかったことや、調べもせずに『多分』の一言で片付けようとしたことなど色々ですね。

 

というか、薬剤師が薬のことで、

薬剤師

多分大丈夫だと思います

 

というのはさすがに不安しかありませんからね笑

 

パイセン

多分ってなんだよ!?怒

そりゃ説教もされます。

 

ただでさえ医療現場は忙しくてピリピリしがちなので、事前確認や情報確認はしっかり行うようにしましょう。

 

最後に

私がやらかしたことは、あげればキリがありません。

出来ることなら失敗はしたくありませんが、失敗することで成長もします。

新人の時はこんなにやらかしてた私でも、なんとか10年以上薬剤師やれてるので失敗しても挫けなければ大丈夫です。

 

やらかしやすい方や新人の方の参考になれば幸いです。

ではでは。

タイトルとURLをコピーしました